ボヘミア舞曲
【ボヘミア舞曲】
本作は、ドビュッシー18歳の時の作品です。
当時18歳の若かりし彼が、フォン・メック夫人(チャイコフスキーのパトロン)の娘のピアノ教師として雇われ、夫人の長期旅行にピアニストとして同伴していました。
その夫人の計らいで、このボヘミア舞曲をチャイコフスキーのもとへ郵送しましたが、返事が帰ってきたのは約一ヶ月後。
チャイコフスキーからの返事には、「とても可愛らしい曲だが、短すぎる」とあり、酷評されてしまいました。
そのこともあったのでしょうか、この曲はドビュッシーの死後まで出版されることはありませんでした。
- その後…
ドビュッシーはフォン・メック夫人の娘と恋愛関係に陥りますが、それを知った夫人は激怒し、彼を解雇してしまったというエピソードも残っています。
このことは、夫人がチャイコフスキーに宛てた手紙にもしっかり書かれていたようで、若いドビュッシーには痛い事件だったのかもしれませんね…。
(Y)
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