ハイドンを讃えて
【ハイドンを讃えて】
この作品は1909年、パリの月刊音楽雑記ルヴュ・ミュジカル・マンシュエル(SIM)誌からの依頼で作曲されました。
1909年はハイドンの没後100年にあたるため、SIM誌はその記念号を企画したそう。
その中の企画として6人の作曲家に「ハイドン」にちなんだピアノ曲を作曲するよう依頼しました。
その6人とはデュカス、アーン、ダンディ、ヴィドール、そしてラヴェル、ドビュッシー。
どうやらサン=サーンスにも依頼したそうですが、「HAYDN」が「シラレレソ」の音に当てはまる原理が理解できず、フォーレに「こんな馬鹿げたことには関わらないように」と忠告すらしたといいます。
さて、そもそもなぜ、
「ハイドン」を音に置き換えると「シラレレソ」となるのでしょうか。
説明のために以下に表を作ってみました。
どうでしょうか?
納得していただけましたか?
サン=サーンスみたいに、「理解できない!」なんて投げ出さないでくださいね。笑
ドビュッシーの「ハイドンを讃えて」はラヴェルの陰に隠れてしまっていますが、それでも非常に素敵な作品です。
ラヴェルの作品と違い、いきなりテーマは出てきません。
SIM誌が、言うなれば無理やり作った原理ではありながら、見事な作品に仕上がっていますよ。
0コメント